フランス人は現金を持ち歩きません。
それは、カード社会だからです。
ATMも24時間手数料なしで現金を引き出せます。
しかし、女性ひとり夜中に現金引き出しはお勧めしません。
1万円くらいで刺されたらあんまりですよね。
支払い方法は現金、カード、小切手、レストランやスーパーに限りますが
チケ・レストランというのもあります。
レストランで割り勘、カードで自分たちの分を払う人、小切手で払う人現金におつり、
これがお昼だとチケ・レストランもありかーなーり面倒です。
このチケ・レストは会社から昼食代として支給される金券です。
ただ、会社によって値段が違うのでいちいち計算する必要があります。
お釣がでないのでチケ・レストに現金を足す人がほとんどで、
カード支払いもありますが
これもいちいち計算してお釣を渡さなきゃいけない。
5-6人のテーブルは正確な金額に合わせるのが結構たいへんであります。
私は経営者ですので、取りすぎることはあっても少ないことはまずない。
でも、サービスの方々はミス続出でシェフによく怒られていました・・
小切手もかーなーり問題があり、盗まれた小切手を使う人や
銀行口座にお金が無いのに支払う人が大変困ります。
支払った時点ではわかりませんので銀行の(一般客と同じ)窓口に並び
ボルドローと呼ばれる紙に支払い者の名前住所銀行名・・・を記入して
小切手の裏には店のスタンプと口座番号を全部に書く。
さらに、窓口で待つ。
銀行によりますが大きい所は特に遅い。のでさらに待つ。
合計金額を確かめようと電卓を頼んだ所、ない。
はぁ?? 銀行の窓口で電卓使わない??
後ろの同僚に あんた、持ってないのぉ と大声で持ってこさせたのにもびっくりでした。
確かにその小切手にバンバン受け取りのスタンプは押してますが計算はしてない。
大丈夫なのかこの銀行・・と思いました。
こうした時間をかけて銀行に入れるわけですが、お金が入らない場合がある。
盗難なら届けがでているし、口座にお金がなければ小切手はただの紙切れです。
回収不可能となる訳です。けっこう多かったですね。
スーパーでは身分証明書と住所名前といちいち見るのですが強制はできない。
レストランでは置いて出て行ってしまう人もいるので徹底するのは難しい。
口座にお金が無いと銀行では10年ブロックというおしおきが待っています。
要するにブラックリストに載るとどこの銀行でも口座は作れず、カードもダメ、
フランスでとても不自由な生活を送ることとなるわけです。
アパートを借りるのに銀行引き落としを条件にする大家さんもいるので
ないともちろん、はじかれてしまうのです。
例のチケ・レストランは金額ごとに仕分けしてボルドローに記入し数えて
郵便で郵送します。実際お金になるのは半月後ですか・・
非常に面倒でした。
それぞれの売上帳を用意して会計士に渡します。
毎回合わないのですが・・とか(合わしとけよ!!)電話が来る。
計算間違いももちろんありますが向こうの勘違いも多くて(会計事務所ですよ!)
無駄に時間を取られるのも、フランス。